先日BGAで世界一になりました!
宝石の煌き世界1位
— 菜殻火 (@RabbitRain17) 2021年10月5日
カルカソンヌ世界2位
でした。やった〜!
(ボードゲームアリーナ アリーナモード シーズン6) pic.twitter.com/Z56mofzlJh
数百戦して気付いたことの一つを書きます。
上家と同じ色で攻めると負けやすいという話です。
※上家(かみちゃ)は手番が前のプレイヤーという意味で使ってます。念の為。
3人戦で上家と同じ色を集めようとするとどうなるか。欲しい色のトークンを、カードを、貴族を、すべて上家が持っていくことになります。
上家は2倍強い
1番手と2番手が赤で攻め、3番手が青で攻めたとしましょう。
3番手も赤トークンを取りますが、主にLv.1のすぐ買えるカードのためなので、貯め込まれずすぐに放出されます。
そして放出された赤トークンは1番手が取ってしまい、2番手に回ってくる赤トークン量は少なくなります。流しそうめんのようです。2,3番手が放出する赤トークンが1番手に回ってくるのに対し、2番手に回ってくる赤トークンは1番手から溢れるわずかばかりしかありません。
カードも同様です。2,3番手が場のカードを購入して新しくめくられた赤カードを1番手が自由に購入あるいはキープできるのに対し、2番手がアクセスできるのは1番手がめくったカードのみです。
つまり、3番手が赤に興味がないため赤系トークンやカードが素通りして、1番手はカードでもトークンでも二人分のチャンスを得ているのです。
実践例を交えて
1番手が白カードをキープしました。2番手の僕はどうすればいいでしょうか。
あえて1番手の強いルートを放置する
この場は白青で攻めるのが明らかに強いので、だからこそ僕は赤で攻めます。黒5の赤カードキープです。
3番手がまともなプレイヤーならば強力な白青ベースで攻めてくれるので、上家には勝てないの法則により、1番手は苦戦を強いられるはずです。下家へ流すトークンやカードは自分でコントロールできるので、3番手が多少有利になっても後で対処すれば間に合います。
下家が同色で攻めてきた場合は
もし下家が自分と同じ赤ベースで攻めてきても、最下位にはそうそうなりません。下家と同色で争っても基本勝てるので、下家を最下位にして、自分は2位でフィニッシュできます。2位狙いに釈然としない方も多いでしょうが、BGAでは3位は2敗で2位は1勝1敗の扱いなので、勝てない試合は2位で妥協することが肝要です。日本選手権などでも2位と3位で勝ち点の差を作ることが多いです。
なお望む色を集められない下家の3番手は、大抵たまらず他の色に移行してくれて1番手の色と多少ぶつかってくれます。そこからは混沌として地力が強いプレイヤーが勝つので、2位を目指していたら1位になってたということもよくあります。
下家が最初のプランに固執するタイプのプレイヤーだったり、相当恨みを抱かれていたりすると泥沼の同色対決になりますが、その場合は下家をしっかりビリに落として2位狙いで妥協です。
上家と同じ色で攻めざるを得なくなったら
プランを変更しづらい中盤以降で上家と同色狙いになってしまうことはよくあります。この時は購入順を調整することで対応します。
例えばこの2枚のカードを購入しようとしている場合。
どちらを先に買えばいいかは相手の集めようとしている色を予測して決めます。相手が黒を集めるならば自分は赤から先に集めるといった具合です。
同色の相手と譲り合い協力するの精神です。これにより単独でのびのび点を伸ばす別色狙いのプレイヤーにも追いついていけます。
もちろん1位が厳しそうなら協力せずに蹴落として2位狙いもあります。場の状況を見て臨機応変に。
空気読みこそ3人戦の肝
「妨害すると自分の手が遅れるから他の人に妨害してもらいたい」という状況は宝石の煌きに限らず複数人ゲームでよくあります。宝石の煌きは予約でゴールドも得られるルールが画期的で、損をあまりせずに妨害できるようになっています。しかし、自分の要らないカードを予約したり使わないトークンを貯めたりするのは手番を少し損するため、やらずに済むに越したことはありません。
やはり一番強い妨害は、自分以外の二人が争うように仕向けることです。上家とは極力違う色系統で攻め、強カードを早めにキープして自分の色に誰も参入してこないようにすれば、あとはブルーオーシャンでのびのびプレイするだけです。
この理論が正しい保証はありません。鵜呑みにせず活用してみてください。
考察を定期的に明文化しておくことで誰かのヒントになったり自分の成長を実感するアイテムになったりすることを期待して、今後も考察をいろいろと書いていきます。