ボードゲーム戦略置き場

ボードゲーム戦略の考察とかを書き留めておきます。

【アルナック考察】研究トラックって上げきらなくてもいいのでは?

 

3位登頂するくらいなら、登頂しない方がマシじゃないか?

最近、研究ボーナスを取られ尽くした後に研究するのが不満に思えてきた。
研究は登り切るのが勝利の大前提だと思いこんで100戦以上蛇面をプレイしてきたが、ここで固定観念を疑ってみる。

 

 

 


前提① 資源価値

1資源価値:コンパス、石版、コイン
2資源価値:矢じり
3資源価値:宝石

※コインはラウンドを経るごとに弱くなっていくし、コンパスは1資源+αの価値があるが、面倒なのでキャンプ基準で考える。

 

 

前提② 点効率

4資源討伐(恩恵:移動力) 5点/(4資源-1資源) ≒1.67
4資源討伐(恩恵:除外) 6点/4資源 = 1.5
4資源討伐(恩恵を腐らせる場合) 5点/4資源 = 1.25
3資源討伐(恩恵:移動力) 5点/(3資源-1資源) =2.5

※恩恵の除外はデッキ強化により次ラウンドからの収入が増える効果が大きいので、見た目の点効率は低くとも大抵は移動力より強い。
※討伐コストには終盤余りがちなコインを使える事が多いので、実質的な点効率は更に大きい。

 

寺院金タイル:11点/9資源 ≒ 1.22
寺院銀タイル:6点/6資源 = 1
寺院銅タイル:2点/3資源 ≒ 0.67

 

 

考察

 

3位登頂の6資源支払って5点はしょぼい。研究ボーナス込みにすると、5点/(6資源-1資源)=1。

そのうえ、研究ボーナスで残りがちな石版/アプグレ/コインあたりは、計画に組み込めず結局腐らせることも多い。その場合、5点/6資源 ≒ 0.83。

 

これだけだと3位登頂が弱すぎるように見えるが、手帳7段目の宝石ボーナスが少し問題を複雑にしている。宝石が余っている前提ならば、コンパスと矢じりを追加で支払うだけで5点は強い。

つまり、ルーペ手帳ともに7段目終了を考えてもあまり意味がない。ルーペ7段目手帳6段目終了を考える必要がある。

ルーペ7段目/手帳6段目→ルーペ登頂/手帳7段目の必要コストは、[コイン/コンパス/石版/矢じり2]で7資源分。点効率は8点/(7資源-1資源)=1.33。まあまあ強い。
最後の研究ボーナスを腐らせた場合は、8点/7資源 ≒ 1.14。そこそこである。

資源が余っているなら登るべきだが、無理して登るくらいなら討伐した方が良いとわかる。

 

 

では最低どこまで上がっておくのがいいのか。

それはルーペ手帳ともに6段目だと思う。

手帳6段目のドロー+4点が強いので、最低でもそこまでは上げたい。
しかし、ドローで引くカードが弱いことがわかっている場合は、ここも無理して上がる必要はない。(研究トラックで出遅れてデッキも弱いなんて状況はすでに負けてるような気もするが。)

となると最低の最低ラインはルーペ手帳ともに5段目だろうか。金助手化は生産力を底上げするため必須であり、遺物無料購入は実質+2資源+1点の破格のアクションであり、助手復活は実質3点/2資源=1.5でかなり強い。

したがって、研究を捨てるにしても5段目は最低ラインだ。とはいえ、ワーカーは1ラウンド2体しか使えないため、討伐可能数には限りがある。資源が余るはずなので、やっぱり基本の最低ラインは6段目だと思う。

両方5段目の13点だと、勝つために少なくとも取っておきたい90点に届きにくい。討伐30点偶像25点取れたとしても、90点にするにはカード22点必要である。こんなにカードが強いなら手帳6段目ドローまで行くほうが良い。

 

6段目止めの場合は研究点が22点で、1位登頂の38点との差を埋めるために討伐と偶像とカードで稼ぐ必要がある。3討伐余分にこなせば追いつけると考えるとそんなに大変でもなさそうだ。

 

結論

  • 研究が出遅れてしまった場合は討伐に切り替える方が強い。
  • 研究は最低でも6段目までは上げて、それ以降は余っている資源次第。

 

なお鳥面に関しては、無料討伐が強すぎるので手帳を7段目までは上げたい。3位登頂は微妙なのでルーペも7段目で良いとはいえ、鳥面は出遅れてもほぼ最後まで研究する必要があるということだ。

研究は必須という僕の固定観念は鳥面で培われてしまったのかもしれない。