遺物購入というアクションは、コンパスを好きな資源に変換しつつ、カード点が入り、デッキも強化されるという、一石三鳥のアクションだ。
しかし低コスト遺物はその分リターンも少なく、何度も使うには弱いことが多い。
例えばInscribed Bladeは「石版→2資源」でありたったの1資源価値にしかならない。
このカードに押しのけられてDog等の強いカードが埋もれると大損するので、こういった低コスト遺物を序盤に買うのは慎重になりたい。
1枚なら足として有効活用できることもあり、特に蛇面では持て余すことは少ないが、序盤に2枚以上低コスト遺物を買うのは大抵悪手となる。助手や研究ボーナスを獲得できるようになるならば買うことになるが、基本的には避けるべき遺物だ。
しかし終盤は一転して最強格の遺物となる。1度使うだけなら「2コンパス→2資源+1点」であり、単に資源変換するだけで1点追加で手に入るという破格の性能だ。
このように直接資源を得るよりコンパスから変換する方がお得になるので、終盤はコンパスを沢山入手して遺物を沢山買うことが大事である。
一方高コスト遺物は何度も使いまわしたい高効率カードが多い。
Guiding Skullは「1石版1コンパス→5資源」の3資源価値の強カード。序盤にスカルが見えたら探検に行くよりも優先して買う方が良い。逆に1回しか使えない終盤は「5コンパス→5資源+1点」でしかなく、あまり頑張って買う必要はない。(とはいえ研究資源がスカルで補えて助かる場面は多いので、対戦相手への妨害も考慮するとやはり終盤まで強い遺物だと感じる。)
最後に、例外的な場面をひとつ。
この場面の最適行動は何だろうか。
https://boardgamearena.com/table?table=330291055
助手を2つとも金にすることを目指す。
- サンダルで宝石キャンプに移動し宝石を得る
- 手帳を上げて石版助手を金にする
- 角笛で石版助手をコイン→宝石助手に交換する
- 石版宝石でルーペを上げて船助手を金にする
- マチェーテで要らない車コインを除外する
これが正解だと思う。
ポイント
- デッキが5枚しかないので弱い遺物を買ってもマチェーテを引けなくなる心配が少ない。
- むしろ次ラウンドに探検してドロー系の場所を引く状況のためにデッキを厚くしたいが、購入できるアイテムがどれも弱いため、適当な遺物を買っておきたい。
- 遺物のおかげでこのラウンドで金助手にできるということは、その遺物が+1資源分強化されているのと実質的に同じ。
- コイン→宝石変換助手は蛇面だと宝石が後半余りがちなので弱いが、この場面ではアイテムがどれも弱いのでコインが余りそうなのと、要らなくなったらまた角笛で交換すればいいのでリスクが低い。
マチェーテは弱い遺物を買うデメリットを薄めるという強みもあるんだなと学んだ一戦だった。