ボードゲーム戦略置き場

ボードゲーム戦略の考察とかを書き留めておきます。

【アルナック第1拡張】リーダー考察

 

第一拡張のリーダーたちを考察してみる。

 

 

 

※本記事で使う画像はルールブックからの引用。
Rules « Czech Games Edition | Boardgame Publisher

 

 

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初期手札が強力になっていて、移動力としてではなくカードの効果を使いたいため、移動力が不足しがちになる。

そのためアイテム効果での移動が大事になる。飛行機や頑丈なブーツなどは言わずもがな、基本セットでは弱かったダチョウや海亀すら強い。ロバなどのドロー系も強い。

 

コンパスがないと性能が落ちるリーダーが多いため、コンパス争いが熾烈。

 

青偶像は3資源価値として大体使えて、4点を使うに値するので、基本的には偶像枠は全部使い切って良い。

 

 

隊長 Captain

 

使いやすく、普通に強い。初心者向き。

3体目のワーカーは銀助手(+1資源)として使ってもいいが、できればLv1(+2資源)かLv2(+3資源)へ行きたい。よって移動力がとても大事。

恐怖が実質4枚あるので、除外系アイテムが強い。

 

 

鷹匠 Falconer

 

初見では一番強いと思ったが、実はかなり練度が必要なリーダー。

鷹ゲージは、コイン→石飛→Lv1までは1資源ずつ増えるが、Lv1→Lv2は2資源増える。そのため出来るだけLv2起動として使いたいので、まずLv2を開ける必要がある。

一方、初期カードの「動物との絆」は3討伐しないと十分パワーを発揮できない。

6コンパスあるとき、Lv1探検2回で討伐を稼ぎ「動物との絆」をレベルアップするか、Lv2探検して鷹の能力を上げるか、悩ましい。

誰かがLv2を開けてくれるなら、自分はLv1探検などで沢山守護者を狩っていきたい。

 

序盤に討伐を頑張ることになるので、研究が出遅れがちなのが弱点。Lv1,Lv2の引き運にもかなり左右される。

アルナックは序盤の資源量で研究トラックを速く進むのが大事なゲームだが、鷹匠は鷹を貯めてから使いたいのが噛み合っていない。

 

相性の良いカードは、トラバサミ、戦棍棒など。使用済みの守護者を回復させる系の新カードも強い。

 

 

男爵夫人 Baroness

 

個人的に第一拡張で一番好きなリーダー。
最強のデッキを作り、青偶像枠を駆使してガンガン回すのが楽しい。

毎ラウンド手札にバックパックがあるようなもの。強いアイテムがあれば強いが、弱いものしかなければ最弱。

 

実はLv1のアイテム無料で入手したものも特別配送できる。結構強いので積極的に狙うべし。

第1RでLv2探検をし得るのは男爵夫人だけ。飛行機か熱気球を配送できたらやっても良い。

 

相性が良いカードは、釣り竿などのコイン系。デッキがかなり強くなるのでドローや除外も強い。

 

 

教授 Professor

 

安定して強い。
遺物運に左右されるが、「アルナック学」による交換を使えば大体なんとかなる。

自分専用の遺物6枚、ゲーム全体で3コンパス2石板の供給、無条件3資源の青偶像枠、どれをとっても強い。

Σカードの「言語学」も条件がゆるく、簡単に2資源産める。

 

精密コンパスや割引助手は普通は使いづらいが、教授にとっては相性が良い。

 

 

探検家 Explorer

 

個人的に一番使いづらいリーダー。

第3Rから移動力が4つ以上必要になるのが大変で、移動力の調達にずっと苦しむことになる。高コストのアイテムを沢山買うよりは、移動系の安いアイテムと初期手札で身軽に動く方が良い。

手札の枚数が大事なのでとにかくドローが大事。Lv1でドローを引けたらラッキー。

移動力がなくとも初期カード効果で食料トークンを使えるが、これは全然強くない。

 

移動出来る個性は、守護者から逃げて研究にリソースを割けるのは長所だが、短所の方が目立つ。接敵した守護者を倒すために別のワーカーで資源を集めてくるという当然のことがこのリーダーにはできない。ワカプレ的に、対戦相手からは邪魔されるが自分はほとんど邪魔できない。

 

3,4移動目でLv1を踏めたとしても計+2資源で、隊長の3体目と変わらない。理想的に動いても隊長と同じ程度のパワーなのが残念。

 

 

神秘家 Mystic

 

異色のリーダー。うまく使えば最強格。

 

青偶像は矢じり除外で使いたい。儀式自体のコストは初期カードで行えば1コストだが、青偶像で行うと2コストで割高である。初期カードで儀式をすればデッキを自然と圧縮できるのも強いので、儀式は極力初期手札で行う。

初期カードが儀式で消えていくので、移動力を別に調達したい。

 

儀式は基本的には遺物割引で、たまに討伐に使う

儀式自体に1コストかかるので、3恐怖→3コンパス割引は、実質+2資源行動とみなせる。つまり、恐怖を除外するたびに0.67コンパス獲得していると言える。

4恐怖→4資源討伐を基準にすれば、恐怖除外で0.75資源獲得になる。だが4資源討伐はそもそも避けたほうが強い場合もあり、余ったコインを使って楽に討伐できる場合もある。

 

青偶像枠を矢じり除外で使うとして、資源価値3.67とみなせる。青偶像枠が一つ多いのも考慮に入れると、他のリーダーに比べて偶像枠に関して5資源も多い。

 

神秘家を十分活かすためには除外系カードが大事。
基本セットで役立たずだった引っ掛け鈎すら神秘家にとっては強アイテムになる。

結構恐怖も不足するので恐怖系の遺物等も取っておきたい。

 

 

キャラランク

S 隊長 教授

A 神秘家 男爵夫人

B 鷹匠 探検家

 

 

あとがき

まだ各リーダーを5回ずつ程度しか使っていないのと、プレイしたのがかなり前なので、的確ではない記述も多いと思うが、今の理解を書き残した。

今後もたまに遊んで理解をアップデートしていきたい。