ボードゲーム戦略置き場

ボードゲーム戦略の考察とかを書き留めておきます。

【カルカソンヌ確率】Aを引かれる前にBを引いて阻止できる確率は?

 

 

こんな場面の考察。

 

相手にを引かれる前にを引いて阻止したい。
自分がを引いても阻止できる。

都市完成を防げる確率は?

 

計算過程を書くのが面倒なので結論だけ書くと、

残タイル数がnのとき、
「Aを引かれる前にBを引く」または「自分がAを引く」確率P(n)は、以下のように表せる。

 

n=偶数のとき、

 P\left( n\right) =\dfrac{5n-6}{8\left( n-1\right) }

n=奇数のとき、

 P\left( n\right) =\dfrac{5n-3}{8n }

 

※相手が先に引く。(相手→自分→相手→自分→・・・) 有用なのは自分がターンを終えた状況での確率なので、相手が先に引くことにした。

 

 

例えば残タイル残り10枚のときは、

 P\left( n\right) =\dfrac{5 \times 10 -6}{8\left( 10-1\right) } = \dfrac{11}{18}

となって確率は大体61%だとわかる。

 

nを∞に飛ばすと5/8に収束するので、P(n)は最大でも62.5%である。

カルカソンヌをプレイしていて数%の違いを気にすることなんてないので、阻止率60%と覚えてしまって差し支えないと思う。

 

5/8になる理由については、自分がBを引き(1/2)相手がAを引き(1/2)自分のほうが早く引く(1/2)確率はかけて1/8になり、Aを自分で引く確率1/2を加えて5/8になると解釈できる。

 

本当はA,Bが複数枚あるときの確率も調べたかったが、僕の数学力ではAB一枚ずつの場合が限界だった。勉強してAB複数枚の確率を解けたら続きを書く。(数学できる人に教えを請いたい。)

 

 

追記

Aをa枚とした時、残りタイル無限枚のときの確率を求めた。

 P\left( \infty \right) =\dfrac{1+a\left( \dfrac{1}{2}\right) ^{1+a}}{1+a}

 

(残り2枚)を引かれる前に(残り1枚)を引いて阻止、あるいはを2枚とも引いて阻止する確率はせいぜい40%程度となる。