ボードゲーム戦略置き場

ボードゲーム戦略の考察とかを書き留めておきます。

カルカソンヌ上達のコツ

 

カルカソンヌの強さと言っても、大きく分けて2つの能力がある。

 

ひとつは、自分の理想のプレイを実際の試合で実現できること。これにはカウンティングや点差把握、盤面把握など、状況理解の速さが求められる。要は、「あの手は何十回やってもあの手を打った」と言えるような、ミスのない試合を実現することだ。

これを磨くためにはとにかくプレイ回数を重ねる必要がある。緊張感のない試合では効果が薄い。質の高い試合で思考に負荷をかけていき、慣らしていく。

 

もうひとつは、主観的な理想の手が本質的にも最善であること。いくら自分で正しいと思っていても、本当は悪手だったら意味がない。自分の考える正解の手が本当に正解か吟味していくことが重要になる。

これを磨くためにはひたすら研究すること。その手は何点の価値があるか、どれくらいの確率かなどを自分なりの理屈を組み上げて評価していく。他の人の試合を見たり意見を交換したりして、色々なアイディアを仕入れることも有効だ。

 

以上の話は一般的なことをカルカソンヌに当てはめたに過ぎない。芸術やスポーツ等の分野でも、イメージした通りに出力できるように腕を高めることと、イメージ自体を洗練させていくことが必要だろう。

 

 

この2つを効率的に高めるコツは、解説しながらプレイすることだ。何の意図があってそのプレイングをするのか、何故他の手は選ばないのか、言語化しながらプレイする。これによって漫然と試合を消化してしまうことがなくなり、「振り返ってみればこうするべきだった」と思うようなミスが減る。そして、うまく解説できないところは自分の理解が足りていないということであり、研究課題がそこから見えてくる。

 

独り言を言いながら試合をすると変な奴になってしまうので、頭の中で解説するのが理想ではある。しかしそれだと思考ではなくただ漠然と悩んでるだけのような状況に陥ることがたまにある。発声すればそういった時間の無駄がなくなるため、練習時は独り言を言いながらプレイする方が良い。

僕の知る強い人達もプレイ中ぶつぶつ喋っている人が多い。強さを極めていくとそうなってしまうのか、そういう人が強くなる素養を持ってるのか、どちらが先かは分からないが、上達の一つの方法に間違いないと思う。

 

この記事を読んだ方々が奇異の目で見られることになっても僕は何の補償もしないがあしからず。