ボードゲーム戦略置き場

ボードゲーム戦略の考察とかを書き留めておきます。

【カルカソンヌ小技】実は強い妨害:ループ崩し

 

ループ崩しについて考える。

道ループを崩すと破壊の布石になり、破壊できずとも相手のミープル回収を遅らせられる。だが1点を相手にプレゼントするほどの価値はあるのだろうか。

 

結論から言えば、ある。
実は、短期的に見れば1点相手に上げているが長期的に見れば相手は1点以上損しているという、直感に反した現象が起きている。ノーリスクで妨害できるのだからループ崩しは強い。

 

なぜ相手は1点以上損をすることになるのか説明する。

ループではなくなった道を閉じるためには、相手は道の終端を2つ用意しなくてはいけない。終端はほとんどの場合2点以上の働きをするのに、確保済みの道に付ける場合は終端は1点の働きしかしてくれない。

つまりループ崩しをすれば、相手の引く終端2枚を[2点以上×2]から[1点×2]に弱体化させていることになる。カーブ1点分献上した分を差し引くと相手は1点以上損をする。

 

 

ループ崩しの利点

  • 相手は長期的に見て-1点
  • 破壊の布石になる
  • 相手のミープル回収が遅れる
  • 道が成長してきたら相乗る選択肢も増える

 

なお、相手が道回収を諦めているなら単に1点上げるだけなことに注意。

また、ループ崩しはノーリスクハイリターンで強い妨害だが、他に優先することがある場合も多いので、拘り過ぎないようにしたい。